道を極める

道を極める

 

道を極めるとは

 

ある分野や技術において、これより先はないというところまで行き着くこと

 

対象についての理解が深くなり、自分のものとして会得すること

 

生き方がそれしかなくなり、全力で取り組むこと

 

道を極めるとは、人間が完全なものにはなり得ないことを前提としているので、永遠に極められないという意味を含んでいるとも言われています。

 

一説によると、一つの道を極めるためには「1万時間」の学び・修練が必要だと言われています。

 

道を極めることは、プロフェッショナルになることでもあります

 

 

 

日本の武道や日本の伝統芸能の道を極める

 

日本の武道とは、武士道の伝統に由来する我が国で体系化された武技の修錬による心技一如の運動文化で、柔道、剣道、弓道、相撲、空手道、合気道、少林寺拳法、なぎなた、銃剣道などがあります。

 

武道は、決められたルールのもと競うため、スポーツに似ていますが、精神性が重要視されています。

 

武道を通して、礼節や道徳といった精神性や人格を高める「道」なのです。

 

剣道・居合道・杖道は「三道」と呼ばれ、全日本剣道連盟は剣道だけでなく三道を全てを統括しています。

 

また、剣道・柔道・弓道の三武道を指して「三道」とも称することもあります。

 

1956年(昭和31年)6月15日に全日本柔道連盟・全日本剣道連盟・全日本弓道連盟によって、「日本三道会」が結成されました。

 

また各地において剣道・柔道・弓道の三道によって行われる「三道大会」も開催されています。

 

華道・歌道・茶道は日本の伝統芸能における「三道」とされることもあります。

 

これに香道を加えることもあることもあります。

 

華道は花を生けるだけでなく、客人をもてなす心や切った草花を飾ることで命の大切さを学びます。

 

歌道は和歌や俳句などの詩歌を作り詠むことで言葉の美しさや感性を磨きます。

 

茶道は茶室や茶器などの美意識や茶事における作法や心構えなどを学びます。

 

日本の伝統文化である「道」は、それぞれに独自の理念や技術がありますが、共通しているのは「和」の精神です。

 

「和」は調和や平和という意味がありますが、「われわれ」という意味もあります。

 

「われわれ」という意味では、「自分」と「他者」との関係性や共生性を意識することです。

 

「和」の精神は、「自分」と「他者」との間にある空間や時間を大切にすることです。

 

日本の伝統文化である「道」を極めるとは、その分野や技術においてこれより先はないというところまで行き着くことですが、それだけではありません。

 

「自分」と「他者」との関係性や共生性を意識し、「和」の精神を体現することでもあります。

 

一説によると、一つの「道」を極めるためには「1万時間」の学び・修練が必要だと言われていますが、それ以上に「心」が必要だと言えるでしょう。

 

 

 

武道以外にも「道」を極める方法

 

道を極める方法は、一概には言えませんが、一般的には以下のようなことが挙げられます。

 

自分の興味や関心のある分野や技術を見つけること

 

その分野や技術について深く学び、理解し、実践すること

 

自分の強みや弱みを知り、自己分析や反省をすること

 

師匠や先輩、仲間などから教えや助言を受けること

 

挑戦や失敗を恐れず、常に新しいことに挑戦すること

 

精神的な成長や人間性の向上を目指すこと

 

道を極める方法は、分野や技術によっても異なりますが、共通しているのは「自分自身を信じて努力すること」です。

 

道を極めるためには、自分の目標や理想に向かって、諦めずに続けることが大切です。

 

道を極めることは、単なる技術の習得ではなく、自分の人生の充実や幸福にもつながります。

 

道を極めることで、自分の可能性や魅力を引き出すことができるでしょう

 

 

 

アントニオ猪木 道

 

アントニオ猪木の「道」という詩について

 

この詩は、アントニオ猪木がプロレスラーを引退するときに朗読したもので、不安で踏み出せないときに勇気を与える名言として有名です。

 

詩の全文はこちらです。

 

「道」

 

この道を行けばどうなるものか

 

危ぶむなかれ

 

危ぶめば道はなし

 

踏み出せば その一足が道となり

 

その一足が道となる

 

迷わずいけよ

 

行けばわかるさ

 

この詩は、一休宗純の言葉だとアントニオ猪木が紹介したことがありますが、実際には宗教家・哲学者の清沢哲夫(暁烏哲夫)の著書『無常断章』に掲載された詩を引用し、一部改変したものだと言われています。

 

アントニオ猪木は、1943年生まれの元プロレスラー・実業家・政治家で、日本プロレスや新日本プロレスで活躍し、異種格闘技戦や国際興行などでプロレス界の発展に貢献しました

 

 

 

道を極めるまとめ

 

道を極めるということは、ある特定の分野やスキルにおいて深い知識や高い技能を習得することを意味します。

 

以下に、道を極めるための一般的な手順やアドバイスをいくつかご紹介します。

 

目標の設定

 

まず、どの分野やスキルを極めたいのか、具体的な目標を設定します。

 

例えば、音楽、スポーツ、プログラミングなど、自身が興味を持ち、情熱を注げる分野を選びます。

 

学習と研究

 

選んだ分野について学び、関連する知識や技術を習得します。

 

書籍やオンラインの教材、専門学校や大学のコースなどを活用しましょう。

 

また、分野の専門家や成功者の経験や知識を学ぶことも重要です。

 

継続的な練習と実践

 

道を極めるためには継続的な練習と実践が欠かせません。理論的な知識だけでなく、実際に自分の手で行動し、経験を積むことが重要です。

 

ミスや失敗を恐れずに挑戦し、反省・改善を繰り返すことで成長します。

 

師匠や指導者の探求

 

道を極める上で、経験豊富な師匠や指導者から学ぶことは大切です。

 

その分野で成功している人や専門家に助言や指導を仰ぎ、指摘やアドバイスを受けることで成長できます。

 

持続的な向上心と情熱

 

道を極めるためには持続的な向上心と情熱が必要です。

 

困難や挫折があっても、諦めずに努力し続けることが重要です。

 

継続的な学習と自己啓発を行い、自身のスキルや知識を向上させる意識を持ちましょう。